国連環境計画(UNEP)シャフカット・カカヘル事務局次長によるスピーチ

以下は7月30日から31日に愛・地球博にて開催された『愛・地球博スポーツサミット(SSE)2005』において、国連環境計画(UNEP)クラウス・テプファー事務局長に代わり、シャフカット・カカヘル事務局次長が行なったスピーチです。

「2005年は、国連創設60周年にあたり、また全ての人々とより自由な国家において共通の生活水準を達成するための我々の集団的決意を明らかにする年でもあります。この共通水準は依然として達成されておりません。しかし、我々にはこの受け入れ難い現実に取り組むことのできる、そして実行するだけの関心とかつてないほどの知識、能力があります。

スポーツには希望というメッセージを伝達し、環境保護に目を向けるよう人々を啓発し平和を維持するという役割があることに間違いはありません。今スポーツが世界中の人々の間に質の高い教育や健康、開発、平和を推し進めることのできるよい方法として使う機会を得ました。・・・私はこれら画期的な出来事を準備し、また関わり続けていく上で、開発における地球規模での環境保護の取り組みに、皆様一人ひとりがご参加下さるよう心から願っております。そうすることで、環境保護がもたらす利点を、私達のみならず、私達の子供達や孫達に至る世代までもが享受できるのです。

皆様方一人ひとりの言葉や行動が周囲の人々を環境保護に目を向けさせ、新たな環境基準を導入させ、‘環境’という人類存続のために唯一残された未開拓地を保護するための意識を向上させるのです。本日の午後の終わりにはまた、環境への取り組みに関する共同宣言についてお互いに議論を展開し共有する場が持たれます。宣言を共有することで、それぞれの環境保護政策とプログラムの一部に導入され、実施されるはずです。

アスリートの皆様、スポーツ関連組織の運営者ならびにオリンピック選手の皆様には、各々の名声や業績を、他の人々が自然に対して責任ある形で行動するように喚起するために用いてくださることを望みます。スポーツに従事する皆様にとって、自然はとても馴染み深い存在でしょう。なぜなら世界中の山や川、そして雄大で荘重な景色の中で練習や競技をする上で、毎日、自然と触れ合うからです。

皆様には、我々の活動に参加し、他の社会的な組織が土壌や大気、森林、水など環境に損害を与える事を防ぎ、歯止めをかけ、そして修復するための最大限の努力がするよう支援することに協力していただきたいのです。皆様方一人ひとりが帰属するスポーツ・ムーヴメントにおいて、この共同宣言を広めて下さることを切に願います。

特に、国際オリンピック委員会(IOC)、国際陸上競技連盟(IAAF)、2006年冬季トリノ五輪、2006年FIFAワールドカップ、2008年北京五輪の代表者、運営者の皆様には、このメッセージを広め、できるだけ多くの人々に環境保護に対して関心を持って頂けるようご尽力頂きたく思います。こうすることで、すべての人々のために、さらに持続可能な社会および地球の実現に向かってともに前進できることを確信しております。」