『スポーツと環境に関する共同宣言』
7月30日に名古屋にある徳川園で行なわれたラウンドテーブル・ディスカッションは『愛・地球博スポーツサミット(SSE)2005』における重要なイベントの一つでした。このラウンドテーブル・ディスカッションでは、サミットの主要参加者が『スポーツと環境に関する共同宣言』の詳細について話し合いました。同共同宣言は今回のサミットに参加した組織の代表者によって署名され、翌日、愛・地球博EXPOドームにて正式発表されました。
『スポーツと環境に関する共同宣言』は以下のことを述べています。
「私たちは、きれいな水や空気などの健全な地球環境が豊かな自然生態系によって育まれ、それらがスポーツを楽しむ上で欠かすことができないものであることを、認識しています。
未来の世代も私たち同様にスポーツを楽しむことができるよう、環境汚染を防ぎ、自然環境を豊かにすることを、ここに宣言します。」
2005年7月31日・愛知 『愛・地球博スポーツサミット』
共同宣言には2つの目的があります。1つは愛・地球博においてスポーツ界のリーダー達によって署名された今回の共同宣言が、今後オリンピックなどの国際的なスポーツイベント、そしてサミットに参加した国際的なスポーツ関連組織の代表者達に受け継がれ、未来の世代が安心してスポーツを楽しめる環境づくりが地球全体で行なわれることです。
2つ目はこの共同宣言が、「エコフラッグ・ムーブメント」の一部として、既にスポーツを通して環境問題に日々取り組んでいる世界中の組織を勇気づけそしてサポートし、それらの団体による積極的な取り組みを助成していくことです。「エコフラッグ・ムーブメント」とはNPO法人グローバル・スポーツ・アライアンス(GSA)と国連環境計画(UNEP)によって運営されているプログラムで、世界規模でつながりのあるスポーツ組織の仲間、チームやスポーツイベントを対象に、エネルギーの節約や廃棄物削減などの環境保護政策を促進しています。
ラウンドテーブル・ディスカッションでは共同宣言を深く掘り下げ、参加している代表者とゲストによる提言や批評等の意見交換が行なわれました。国際陸上競技連盟(IAAF)のフェクロー・キダネ氏ならびに国連『スポーツと体育の国際年2005』(IYSPE
2005)のマイケル・クライナー担当官の両氏は同共同宣言の簡潔さと明確さを称賛し、国連教育科学文化機関(UNESCO)の岩本渉氏は、共同宣言が標榜する目的を達成する上で、教育が重要な役割を果たすことを強調しました。またNPO法人グローバル・スポーツ・アライアンスの岡田達雄常任理事は、今回の共同宣言が「『愛・地球博スポーツサミット2005』開催に際して世界中のスポーツ関連組織より寄せられた何百もの宣言の集大成であること」を改めて参加者達に伝えました。
2006年トリノ五輪・持続可能性アセスメント組織委員会代表のパオロ・リベリーノ氏は同共同宣言について「簡潔だが力強い主張」と評価し、トリノ五輪においても健全な環境を保全することに万全を尽くすことを約束しました。また『世界陸上ヘルシンキ大会組織委員会』のサラ・コイヴサロ氏もリベリーノ氏に賛同しました。
IYSPE2005のマイケル・クライナー担当官は、この共同宣言が国連『スポーツと体育の国際年2005』の一環として行なわれてきた他のスポーツ関連イベントの結果とともに、12月にスイスで・マグリンゲンで行なわれる『開発のためのスポーツ国際会議』においても「非常に大きな位置を占めることになる」と示唆しました。
『スポーツと環境に関する共同宣言』は、スポーツサミット実行委員会をはじめ、国連環境計画(UNEP)、国連教育科学文化機関(UNESCO)、国際オリンピック委員会(IOC)、国際陸上競技連盟(IAAF)、国際サッカー連盟(FIFA)、日本オリンピック委員会などを含む、13の国際機関、スポーツ競技団体によって調印されました。
『スポーツと環境に関する共同宣言』についての詳細はinfo@gsa.or.jpまでお問い合わせ下さい。