愛・地球博スポーツサミット(SSE)20052日目

『愛・地球博スポーツサミット(SSE)2005』、2日目は愛・地球博長久手会場内にあるEXPOドームにて3,300人の聴衆を前に行なわれました。この日のプログラムは、ゲストのスピーチ、プロアスリートからの応援メッセージ、リサイクラート(RECYCL’art)コンペティション、そして『スポーツと環境に関する共同宣言』の発表と多岐にわたりました。

オープニングスピーチでは高円宮妃殿下がゲストや講演者に歓迎の意を表されました。国連環境計画(UNEP)のシャフカット・カカヘル事務次長は、スポーツとのパートナーシップの確立、一連の環境保護活動におけるアスリートの参加、NPO法人グローバル・スポーツ・アライアンス等のような組織との協力関係の樹立においてUNEPが連携していくことの重要性を強調しました。グローバル・スポーツ・アライアンスがケニヤで行っている『Nature & Sport Training Camps(GSA Dream Camps)』を例に挙げ、草の根運動の重要性を訴えました。

それらパートナーシップの一つを代表して、国際オリンピック委員会(IOC)副会長の猪谷千春氏は、ジャック・ロゲIOC会長の代理として、スピーチを行いました。IOCは五輪が環境に対し責任ある態度を実証するような状況で開催され、開催国に「緑の遺産」を残すよう努めることを約束しました。

国際陸上競技連盟(IAAF)のフェクロウ・キダネ氏によれば、オリンピックで最初に環境政策が講じられたのは1972年のミュンヘン五輪でした。同年のオリンピックでは、オリンピック公園に植樹するための苗木を持参するよう参加国に呼びかけました。この小さな活動は1995年のIOCスポーツ・環境委員会の設立へと発展し、1999年の『スポーツのためのオリンピックムーブメント・アジェンダ21』発表へと繋がり、現在は全ての五輪招致都市が提唱する包括的な環境マネジメント政策に反映されています。

今回のサミットには荻原健司氏(ノルディック複合金メダリスト)、グレッグ・レモン氏(86、89、90年ツールドフランス覇者)、小谷実可子氏(シンクロ銅メダリスト)、山本博氏(アーチェリー銀メダリスト)らが出席し、また青木功氏(ゴルフ)やアランチャ・サンチェス・ヴィカリオ氏(テニス)より環境メッセージが贈られました。

使い古しあるいは未使用のスポーツ用品を用いて創られたアート作品のコンペ、リサイクラート(RECYCL’art)の入賞者発表に引き続き、NPO法人グローバル・スポーツ・アライアンスの岡田達雄常任理事が『スポーツと環境に関する共同宣言』についてその主旨と目的を説明しました。これは今回参加した全てのスポーツ関連組織によって前日に調印されたものです。

様々なスポーツユニフォームを身にまとった子供達がステージに上がり、世界各国からのゲスト達に宣言文を配布しました。宣言文はゲスト達によってそれぞれの国へと持ち帰られ、スポーツイベントで発表されるでしょう。国連『スポーツと体育の国際年2005』(IYSPE 2005)実行委員会のマイケル・クライナー担当官はまた、スイス・マグリガンで開催される『第2回スポーツと開発のための国際会議』にこの宣言文を持っていくことを約束しました。

『愛・地球博スポーツサミット2005』は世界的なチェリストであるヨーヨー・マ氏率いるシルクロード・アンサンブルのうっとりとするような演奏で幕を閉じました。