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今回もGSAスタッフが現地でボランティアコーチとしてテニス指導と環境学習を実施してきました。
さらに今年度のDream Campsでは、兼ねてからGSAが取り組んでいるプロジェクトである、「学校の体育・スポーツの時間を通じての環境教育」プログラムを実施するために、初めて日本式の運動会を海外でも試みました。
■ナイロビ (2006年7月31日〜8月11日):テニス
今回は、ケニア(ナイロビ、モンバサ、ナクール)、スーダン、ブルンジから約100名の子ども達が集まりました。
このキャンプの参加者には、キャンプを通じてスポーツのトレーニングはもちろん、健康問題や 地球環境に関する一般的な教育を行うことで、キャンプ終了後もリーダーとして各地域で活躍できる人材育成もめざしています。子ども達へのスポーツトレーニング、環境問題をはじめ教育活動を行う当キャンプは、東・中央アフリカで最も大きく、また成功しているキャンプであるとケニア国内でも高い評価を受けています。
会場のスポーツクラブ(Sadili
Oval Sports Club)は、隣接する学校のグランドとして利用されたり、ケニアのトップアスリートや代表チーム等が合宿を行うこともあり、施設も充実
しています。現地には会員制のスポーツクラブは数あるそうですが、 “Sadili Oval”では、会員とは別に誰でも来れて少ないお金でレッスンに参加することができたり、毎週土曜日にはキスム(アフリカでも2番目に大きいスラム地区)の子ども達を招待し、無償で様々なスポーツレッスンの体験や軽食を提供しています。
このようなコミュニティークラブは東・中央アフリカにはありません。そのために注目を集めているクラブでもあります。最近では、スウェーデンの国王や国際オリンピック委員会(IOC)会長の
J.ロゲ氏が視察に訪れています。

キャンプが始まると、年齢、レベルを考慮して7つのグループに分けられ、朝7時から夕方17時半
まで時間割が組まれます。テニスだけではなく、エアロビクスやジムでのトレーニング、フィールドで他のスポーツに挑戦したり、環境問題や社会的な問題について議論する時間まで様々なカリキュラムが用意されています。レッスン後はコーチのミーティングの時間になり、遅くまでドリルを紹介しあったり、翌日のプログラムを確認する作業になります。
参加者の中には、スワヒリ語のみ話す子どものほかにフランス語を話す子ども(ブルンジ共和国から参加したグループ)もいます。コーチや子ども達がお互いに通訳しあったりと言葉の壁を越えて交流を図っています。
▼プレスカンファレンス
(8月1日)
8月1日にはナイロビ市内のホテルでオープニングセレモニーが行われました。今回のキャンプ期間中では新たに行われる、“UNDOKAI(運動会)”
やケニアの有名なスポーツ選手がキャンプ会場を訪問し、子ども達と交流を図る“Meet A Star”
Programmeの紹介がありました。
オープニングセレモニー会場には多くの報道陣も集まりました。 非常に注目を集めているプログラムだということが伝わってきます。
早速その日の夜のニュースではキャンプについて取り上げられていました。 また、キャンプの様子は連日TVやラジオ、新聞などで取り上げられています。

▼国連環境計画(UNEP)による環境ワークショップ
UNEPから講師の先生が会場を訪れ、環境ワークショップを開催しました。 特にアフリカで抱えている健康問題や環境について勉強する時間が設けられました。
年齢別に分かれたディスカッションや、GSAの推進する「エコフラッグ・
ムーブメント」を参考に、スポーツを楽しく行うために、いかに地球環境が大切かという事を教わります。
8月5日には、新たにUNEPの事務局長に就任したA.シュタイナー氏も会場を訪れワークショップやスポーツレッスンの様子を視察しました。
また毎週土曜日は、キベラ地区の(ケニアで最大。アフリカでも2番目に大きいスラムと称される)子ども達の招待デーで、キャンプ参加者とともにいろいろなスポーツに挑戦し一緒に汗を流しました。

▼“Meet A Star Programme”(「スター選手に会おう」プログラム)
キャンプ期間中、ケニアのトップアスリートが会場を訪れ、子ども達にスポーツを通じて得た経験などを話しました。アスリートに質問をしたり、直接スポーツ指導を受ける機会があったりと、子ども達にとって大変刺激になったようです。
【会場を訪れたアスリート】
| ●クリケット
ケニア代表選手 |
●ボクシング選手 |
| ●サッカー
ナショナルコーチ |
●テニス
元フェドカップ選手 |
| ●ラグビー
ケニア代表選手 |
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▼UNDOKAI(運動会) (8月4日)
ナイロビに到着後、運動会の用具を貸して頂けるという現地の日本人学校に玉入れ用の籠と紅白の玉、綱引きの綱を借りに行きました。
連日、コーチ陣と競技の仕方、役割分担、運営についてミーティングを重ねました。 コーチたちも今回のイベントを楽しみにしてくれていて非常に協力的でした。また、UNDOKAI
当日までに紅白のチーム分け、コーチや子ども達、ボランティアスタッフにも協力してもらって会場の飾りづけ、トラック作りを行いました。
キャンプ1週目の最終日、8月4日にUNDOKAIを実施。当日は、天候にも恵まれ、紅白に分かれたチームがエコフラッグと共に入場します。
競技に先駆けSadili Ovalのジョージコーチが、 「こうやって楽しくスポーツができるのも、自然環境がきれいな
空気を作ってくれたから。例えば木が酸素を作ってくれるのを学校で習ったはずです。他にも山や森の土は水を
きれいにしてくれるし、空気もきれいにしてくれます。大人になっても安心してスポーツができるよう、自然を大切にすることを忘れないようにしよう。」
と挨拶をしました。
引き続き、キベラ地区から参加している双子の少年が代表として英語とスワヒリ語で、 「今日のUNDOKAIではみんなと仲良く楽しみながらフェアプレー
を目指します。さらに、きれいな空気の元、これからも元気に楽しくスポーツができるよう環境のために何ができるかを考えて行動することを誓います。」
と選手宣誓をしました。
玉入れは、年少組、年長組に分かれて行われ結果は1対1に。全員参加の延長戦を行いました。第1種目からかなりの盛り上がりようです。子ども達は何やら作戦を練っていたようです。
延長戦では、年長者が小さい子を肩車するという光景が見られました。
第2種目は二人三脚です。なかなか息が合わなく途中で転んでしまうチームや、「1・2、1・2」と掛け声をかけながら上手に完走するチームもあり様々でした。
第3種目は綱引きです。だんだんとチームもまとまってきます。綱の中心がなかなか動かないほど均衡したゲームが続きます。持久勝負となりました。スタッフや審判もついつい力が入ってしまいます。
第4種目はリレーです。練習では慌てて違うチームにバトンを渡してしまったりしましたが、本番ではうまく出来ました。
また、コーチたちのリレー勝負も行いました。コーチ陣も紅白に分かれています。 各チームの子ども達からの大声援を受けながら頑張って走りました。
普段のキャンプでは年齢別のクラスなので、
なかなかクラスを越えて一緒に何かをするということがありません。コーチ陣からは、チームの団結という意味でも大変参考になったイベントだと言われました。また、開会の挨拶や選手宣誓などで環境の話をすることで、より自分と自然環境の存在を身近に感じることができ、
スポーツを通じて環境への意識が強められることを実感できたと高い評価を受けています。 今回の“Japanese
Day”ですが好評のためどうやら定番 のスポーツ大会となりそうです。 
▼クロージングセレモニー (8月11日)
クロージングセレモニーでは、「今回のキャンプで学んだことを忘れないで、周りの友達にも環境問題について習ったことを
教えてあげて下さい。」とエコフラッグが手渡され、参加者と共に記念撮影をして2週間のキャンプを無事に終えることが出来ました。
今回も笑顔、笑いの絶えないすばらしいキャンプとなりました。 GSAケニア代表のDr.オデラ氏は、「あと10年もしたらきっとこれまでやってきたことの成果が見られるはずだ」と言っていました。
参加した子ども達が成人する頃にはきっと環境も変わっていることでしょう。参加者にはみんなのリーダーとなって活躍してもらいたいものです。

■キベラ (8月14日〜31日):サッカー
8月14日〜31日までキベラ地区郊外のグラウンドでサッカーキャンプが行われました。会場を訪問した際は、約200名ほどの子ども達が集まっていました。日が経つにつれ参加者も増えてきます。
このキャンプでは、ケニアサッカーナショナルチームの関係者によるレッスンや トーナメントが行われます。もちろん、「きれいな空気のもとサッカーを楽しもう!」をモットーに、
環境問題にも関心が向くようコーチたちがメッセージを発信しています。
会場となるキベラという地域ですが、ケニアで最も大きなスラムです。
ゴミやトイレの問題など公衆衛生はけっして良いとは言えない地域ですが、 2004年度のキャンプの際に、テニスキャンプ参加者と一緒にキベラ地区のクリーンアップ活動を行いました。それ以降、定期的にキベラで開催されるスポーツレッスンの際には、清掃活動が行われています。
まず自分の家の周り、そしてメイン通りを清掃していきます。 ドミノ式にゆっくりですが徐々に変化が表れてきているそうです。
今回のキャンプではテニスキャンプ同様、キベラ出身の大学でコーチング を学ぶ学生、教員を目指す学生もボランティアで参加し指導にあたる一方、
指導方法などをプロのコーチから学んでいました。 子ども達同様にボランティアコーチもキベラのコミュニティーでリーダーと
して活躍してくれることを期待します。

■キスム (8月23日〜26日):テニス、サッカー、バスケットボール
8月23日〜26日にかけて、ナイロビから次のキャンプ地、「キスム」(ケニア西部、ビクトリア湖
に面した街)に会場を移し、テニス・サッカー・バスケットのスポーツキャンプが行われました。
昨年同様、会場となっている小学校のSt.アンドリュー小学校にGSAケニアを通じてスポーツ用品を寄贈しました。
Sadili Oval Sports Clubから各種目のコーチが一人ずつ参加し、指導にあたります。
またナイロビキャンプ同様、今年度よりキベラ地区に住んでいる学生10名がボランティアコーチ として子ども達への指導を手伝ってくれました。
彼らは、大学でコーチングや教員を目指している学生です。
キスムに入ると、まず各種目のコート作りを始めました。石を拾い、掃除をし、水撒き、ローラー掛け、ライン引き、さらにテニスコートでは、枝を利用してネットを張るポールを作ります。
毎日60名以上の参加者が集まりました。
24日には、参加者全員で会場周りのクリーンアップが行われました。6つのグループに別れ、各班のリーダを先頭に会場内とゲートから外のエリアを清掃しました。
ナイロビでもそうですが、特にビニール袋が散乱しているのを多く目にします。なお、当キャンプ ではポイ捨てが禁止となっています。「自分達が遊ぶエリアを汚さないようにしよう!」とまずは
当たり前のことから意識改革を行っています。

▼ミニUNDOKAI(運動会) (8月25日)
8月25日には、ミニ“UNDOKAI”が実施されました。
コーチ・子ども達は、紅白のチームに分かれ入場行進をします。そして、ナイロビ同様、競技に先駆けUNDOKAIの趣旨や競技方法について説明があり、代表の少年が選手宣誓を行いました。
競技は、二人三脚とリレー、そしてコーチ達によるリレーが行われました。 二人三脚は、ものすごい速さで駆け抜けるチームや、途中でつまずいてしまうチームなど様々でした。
リレーでは、バトンを違うチームに渡してしまったりするハプニングもありました。 真剣に競技に取り組みながらも、笑いありの楽しい競技会となりました。
コーチたちや現地小学校の先生の協力もあってスムーズに競技を行うことが出来ました。
いろいろな年代が一つのチームになって協力して頑張る“UNDOUKAI”。大変好評で会場 となった小学校でも定期的に行いたいとおっしゃっていました。
子ども達もキャンプでまたやりたいと笑顔で応えてくれています。 
▼クロージングセレモニー(8月26日)
クロージングセレモニーでは、「環境への感謝の気持ちを忘れずに!」と締めくくり写真撮影。
その後に感謝の意味を込めて参加者で会場内の木に水やりを行いました。
キャンプに参加しコーチや子ども達と触れ合い感じ得たことは、やはり「スポーツの重要性」です。スポーツとは身体的に有効なだけではありません。スポーツは限られた人のものではないように、貧しい場所であれ、また設備が整ったスポーツ施設だけではなく裏道や野原でも行われており、貧しくてもプレーする喜びや希望、幸せをもたらすというような精神的
エネルギーをも与えくれるものだと思っています。
スポーツは誰もができ、頭を使うもの。会話、仲間ができる。スポーツをやる所には人が 集まり、スポーツする場に出て行く、というように人の動きが生まれます。
地域活性のためにもスポーツプログラムの重要性を実感しています。 モノの援助は確かに必要ではあるのかもしれませんが、子ども達の発言にも見られるように
自らのイニシアティブで生活を変えていこうとする思いを喚起する教育プログラムが定期的 に行なわれることが急務のような気がします。故に、GSAとUNEPが推進するプロジェクト「Dream
Camps」が重要なプログラムであるということを肌で感じています。
■スポーツ用品寄贈にご協力いただいた方々(50音順、敬称略)
| 都立王子工業高校様 |
NPO法人浦和スポーツクラブ |
株式会社荏原湘南スポーツセンター |
| 株式会社ナイキジャパン |
ブリヂストンスポーツ株式会社 |
株式会社メガスポーツ |
| 他、GSAプレーヤー、ご関係者様 |
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