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第2回 Dream Camps

Dream Camps

G-ForSE 2004 ラホール(パキスタン)
2004.11.25〜26

名称: 
G-ForSE 2004 ラホール、パキスタン
主催: 
G-ForSE 2004 実行委員会
共催: 
国連環境計画 (UNEP),
NPO グローバル・スポーツ・アライアンス (GSA)
開催日時: 
2004年11月25〜26日
会場: 
パール・コンチネンタルホテル、ラホール

G-ForSE 2004 : 第1日−オープニングセッション

2004年11月25日、パキスタンのラホールで開催された『スポーツと環境の世界フォーラム(G-ForSE)2004』の開会式において、パキスタン・プンジャブ州知事であるハリド・マクブール中将をはじめとする、国内外の政府、スポーツ用品業界、国連、アスリート、NPOを代表するゲスト達がスピーチをしました。

岡田達雄氏 NPOグローバル・スポーツ・アライアンス(GSA)常任理事

開会の挨拶で、岡田氏は実行委員会に対して本フォーラムをまとめあげたことについて、賛辞を述べました。また、G-ForSEのこれまでの歩みを説明し、ラホールおよびシアルコット地方がスポーツ用品業界において果たしている役割の重要性にも特に留意しました。

岡田氏はこの世界フォーラムの背景にある3つの主な目的の概要を示しました。第一に、スポーツを通じた環境活動のデータベースとすること(www.g-forse.com)。第二に、環境の重要性を理解し、環境問題に取り組む上での役割の確認するため、スポーツに関わる人々が集まる機会とすること。そして最後に、環境への配慮をしながらスポーツ活動をしている人々にビジネスの機会を提供することです。岡田氏は次のように述べました。「ご存知のとおり、環境問題は21世紀に我々が直面する最大の問題です。これらを解決するには、我々が自然の生態系の一部であること、そして我々の日々の活動、社会全体および産業界全体の活動を通してのみ解決の実現が可能であること理解しなければなりません。来年『持続可能な開発のための教育の10年』の最初の年を記念するにあたり、本フォーラムにおいてスポーツ界より提唱される活動や提案が、持続可能な社会実現の大きな一歩となることを願っています。」

最後に、岡田氏は本フォーラムの成果が2005年の愛知万国博覧会期間中に開かれる『愛・地球博 スポーツサミット2005』にて紹介されることを発表しました。

オンダー・ユセール氏 国連開発計画(UNDP)パキスタン代表

国連の代表者は、この世界規模のフォーラムがスポーツと持続可能な開発を結びつける革新的で新しい方法の発展を奨励することを願い、また、スポーツの肯定的な面だけでなく、林業や工業、交通よりは影響が少ないものの、スポーツが環境へ悪影響を及ぼす可能性についても述べました。「スポーツの代表者および自然保全保護の推奨者が、力を合わせ、スポーツにおける持続可能な開発のための有効なガイドラインを策定することを目的とすべきです。世界市場においてパキスタン製品が競争力をもつために、製品のコスト効率を良くし、強力な市場戦略がそれを後押ししなければなりません。加えて、環境に関する協定や法律の遵守もしなければなりません。」とユセール氏は語りました。

同氏は、団体スポーツおよび非団体スポーツ教育の重要性を強調し、国内で持続可能なスポーツの開発を奨励するため、来年の「スポーツと体育の国際年」においてクラブや団体と協議を行うことを約束しました。

エリック・ファルト氏 国連環境計画(UNEP)広報ディレクター

ファルト氏は、人類共通の未来の平和、尊厳、繁栄という国連の目的を促進する上で、スポーツとスポーツ産業が重大な役割を持っているという認識が、国連内部で高まりつつあることを指摘しました。

スポーツはいまや、持続可能な開発において確固たる課題になっているとファルト氏は主張しました。―スポーツに関連した売上高が全世界の経済活動の3パーセントに相当することを鑑みれば、無理もありません。スポーツの全ての分野は環境に影響を及ぼしており、スポーツ産業界は企業活動が環境に及ぼす影響などを非財務報告に盛り込むといった、傾向の高まりに同調しなければなりません。ファルト氏は次のように語りました。「経済的な利益を超えて未来を考え、社会および環境責任を果たすという選択はスポーツに関わる一人一人によってなされうることです。ラホールおよびシアルコットでは、スポーツ用品産業に携わる人々が、競争上の優位性について懸念していることは理解しています。彼らは難題に果敢に立ち向かっており、現在、最先端に見られたいと願っています。環境は彼らにとって、最も重要な課題の一つなのです。」

G-ForSEがその例であるように、ファルト氏はパートナーシップの重要性を強調しました。また、国際オリンピック委員会(IOC)が環境をオリンピック精神の支柱の一つに加えたなどのような進歩を指摘しました。このことは現在のオリンピック大会や五輪招致に環境問題が含まれることで反映されています。

ファルト氏は次のように述べました。「現段階において、多くの企業が次第に計画や報告に、持続的な環境の理念を取り入れ始めています。私達は今、“Why(なぜ)“という段階を超え、”How(どのように)“ということを考える段階に来ています。『環境保護に対する貢献を単なる広報的なものにしないためにはどうすればよいか』『立案過程で環境保護を考慮し、製品のライフサイクルに配慮し、イベントでの環境負荷を計算することを組み入れていくためにはどうすればよいか』『ゴミを減らし、資源を有効利用するにはどうすればよいか』、このような疑問は企業内における『コストを削減するにはどうすればよいか』『利益を最大化するにはどうすればよいか』という既存の課題と同等に扱われるべきではないでしょうか。」

サイード・アリフ・ハサン中将 パキスタンオリンピック協会(POA)会長

POAの会長であるハサン氏は、1992年にリオデジャネイロで開かれた地球サミット以来のオリンピックと環境の持続可能性との関わりの概略を説明しました。1996年には、五輪憲章に環境について広範囲の言及が含まれるように修正がなされ、スポーツおよび文化と並んで、環境が五輪活動の3つ目の柱として取り入れられました。

「POAはこのイニシアチブを支援しています。」とハサン氏は主張しました。2005年には、POAはUNEPのような団体と協力して、POAの環境への取り組みを実践することを約束し、つい最近終了した南アジア大会などにすでに取り入れられた施設建設や廃棄物処理に関する政策などを挙げました。同氏は次のように言いました。「POAはほとんどの環境対策を実施していて、将来は本フォーラムや国連と共に、この活動を最大限奨励していくことを約束します。」

イムラン・カーン氏 国際的著名なスポーツ選手

イムラン・カーン氏はパキスタンのスポーツ愛好家がスポーツを通じて環境保護に対する意識や活動を高めていくために何ができるのかという課題について述べました。例として、カーン氏が14年前に手掛けた国内で最初のガン病院を建設するプロジェクトを挙げました。患者への無償医療サービスの提供を目指した基本構想は、国内の若者による募金活動や意識向上活動を活用することにより、当初の反対を乗り切りました。6週間のキャンペーン活動で、資金を集めただけにとどまらず、子供たちの協力を活用し、病院建設に十分な意識を向上させ、現在の施設不足と建設資金の必要性に対する国の理解を得たことを確認しました。

カーン氏は次のように述べ、演説を締めくくりました。「パキスタンでおそらく最も有名であるクリケットプレーヤー達が環境保護運動の推進に協力できるなら、特に自分達の将来は環境に左右されるということに気付くべきである子供達に対して、私見ですが、私達は政府にできないことができると思います。また、スポーツに関係する企業はスポーツマン達のスポンサーとなることにより、自分達の製品を宣伝するだけでなく、自分達の未来を守っていくことに協力できるのです。」

M. ファルーク・イルファン・カーン氏 フォーラム議長

スポーツ用品産業界のビジネスマンとして、本フォーラムの議長として、そして一人のラホール人として、ファルーク・イルファン・カーン氏はスポーツと環境の問題に大きな関心を寄せています。

カーン氏は、児童就労をはじめとする、パキスタンのビジネスに影響を及ぼしてきた数多くの問題を指摘しました。シアルコットのコミュニティは、臨機応変かつ徹底的に児童就労問題に取り組みましたが、この問題は、しばらくの間パキスタン製品の輸出にも影響を与えました。同氏によると、環境問題が台頭してきているので、スポーツ用品輸出主要国として、パキスタンはこの問題に主導権を取って取り組むべきなのです。

「産業界を啓蒙し、国際社会とのパートナーシップが築くことが必要です。今回のG-ForSEフォーラムは、未来世代の健全な環境を確保するため、そしてこの国の健全な経済的未来を確実なものにするための第一歩なのです。」カーン氏は語りました。

ハリド・マクブール中将 プンジャブ州知事

マクブール氏は、ラホールと特にクリケット、スカッシュ、ホッケーなどのスポーツのパキスタンにおける長い伝統、および、10億ドル輸出産業にまで成長したシアルコットに拠点を置く高品質のスポーツ用品産業の伝統に焦点を合わせ話しました。また、パキスタンのスポーツと環境の問題は、他の地域とは状況が異なることも指摘しました。

パキスタンの環境についての諸問題は、レアル・マドリッドやマンチェスター・ユナイテッドが何千人もの人々を惹き付ける様な施設を持っていることとは異なり、国内の若者がスポーツをするのに不十分な施設しかないということです。これが理由で、若者は環境に注意を払うよりも、社会事業に意識が集中してしまいました。しかし、河川は汚染され、水が飲めなくなった今こそが、これ以上事を先延ばしにできないことを認識する時なのです。きれいな水と公衆衛生が政府の断固たる公約となっています、とマクブール氏は述べました。このような施策は環境を保護するだけでなく、国の経済的な未来も確実なものにするのです。知事は環境教育も重要であることを指摘しました。政府は大学を通じて環境教育を推し進めていて、そうすることにより環境保護の意識を啓発するだけでなく、環境保護の必要性に対処できる環境工学のマネジャーも確保できます。

「政府は本フォーラムの提言を真剣に考えています。そして、パキスタンのものだけでなく、世界の全人類共通の遺産である環境を改善していくため、この提言を実践することに全力を尽くしていきます。」マクブール氏はこう述べました。

より詳しい情報が必要な場合はJason_Chare@gsa.or.jpまでご連絡ください


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