G-ForSE 2004 ラホール(パキスタン)
2004.11.25〜26 
第2日目 - ラホール・シアルコット宣言
『スポーツと環境の世界フォーラム2004(G-ForSE)』第二日目は、代表団がシアルコット商工会議所(Sialkot
Chamber of Commerce and Industry-SCCI)を訪れ、地域のスポーツ用品業界のリーダー達とともに企業の社会的および環境的責任に関する一連の問題について討議しました。 
世界スポーツ用品工業連盟(WFSGI)のミシェル・ペロダン理事長は、「生産基盤は、ナイキやアディダスといった多国間企業に頼らず、自発的に持続可能な取り組みに踏み出すべきである」指摘しました。そして「責任あるビジネスの実践は、地域の産業が主体となって着手されるべきであり、さらに、このことが大手資本へのセールスポイントとなるべきだ」と述べました。
近年、地元の実業家達は児童就労の問題についても果敢に取り組んでおり、コフィ・アナン国連事務総長が提唱した国連グローバルコンパクトに沿った労働・環境基準の改善に努めています。
世界で使用されるサッカーボールの60%がシアルコットで生産されていますが、この日のハイライトとなったのは、シアルコットのスポーツ用品産業において環境問題が十分に取り上げられるべきであるとの宣言が会場全体で採択されたことです。
GSAの岡田達雄常任理事はスポーツと環境との重要な繋がりを説いた上で、今回G-ForSE
代表団とシアルコット代表者達との間で調印された『ラホール・シアルコット宣言』の意義について語りました。そしてSCCIのアーサン・ナイーム理事にエコフラッグを贈呈した後、環境保護への意識とそれに伴う行動のシンボルであるエコフラッグが世界中のスポーツイベントで果たしている役割について話しました。G-ForSE
2004とラホール・シアルコット宣言調印を記念して、岡田常任理事はSCCIの招きにより、同庁舎の隣で植樹を行いました。
その後、代表団は”Vision”サッカーボール生産施設の視察ツアーに出発。新しく近年再建された生産施設では、新しい労働衛生・安全基準を設け、さらに厳格な児童就労ゼロ方針を取っています。この素晴らしい施設ではサッカーボールの縫合に限らず全ての工程を網羅しており、清潔で、明るく、換気の良い環境から、従業員が安心して気持ち良く作業を行うことのできる様子が伺えました。
ラホールへと戻った代表団は最後の記者会見を開き、今回のフォーラムの結果を発表するとともにG-ForSE
2004から得た結論を提示しました。 『企業の環境責任に関するラホール・シアルコット宣言』
- 国連ミレニアムゴールの達成に民間企業が参加することの意義を認識すること
- 国連事務総長の提唱による国連グローバルコンパクトにある環境(項目)の果たす役割を認識すること
- 多くの企業が国連環境計画の地球的規模報告イニシアチブ(GRI)に従事し始めていることを認識し、その重要性を理解すること
- 国連による「持続可能な開発のための教育の10年」の始動および2005年に国連主催の「スポーツと体育の国際年」を迎えるにあたり、これらに対して民間企業が参加することの重要性を認識すること
- スポーツ用品メーカーで実施されている環境保護への取り組みが、すでに注目に値する結果を出しつつあることをより一層認識すること
- サッカーボール産業における児童就労を廃絶したラホール/シアルコットを含む世界各地で実現されている社会発展により一層触発されること
- 人類の発展と貧困の削減へ貢献することを決意すること
- 我々スポーツ関連産業は以下のことについて合意する
- 我々の労働理念において持続可能な開発と環境への配慮をより一層重視する
- 財務以外の企業報告において、環境を主要項目の一つとして扱う
- スポーツ用品製造の際に水およびエネルギーの使用を削減し改善する
- 環境にやさしいテクノロジーを導入し、我々の産業施設における有害・化学廃棄物その他の汚染物質の量を削減する
- 従業員の間における環境保護意識および環境保護活動の啓蒙、促進を行う
- 健康、スポーツ、環境に関する青少年の活動を支援する
- アスリートとの連携を含む、環境とスポーツの連携促進を目的としたイニシアチブに参加し、支援を行う
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