北京オリンピック‐セーリング競技会場を悩ます藻の繁殖
2008年6月30日‐オリンピック開催まであと40日と迫る中、北京オリンピックの共同開催地・青島は沖を厚く覆い尽くした藻の繁殖を食い止めようと、近隣の港に援助要請を出しました。
8月の北京オリンピックでセーリング競技が開催される青島では、沿岸の市に藻の除去作業への協力を呼びかけています。これまで地域住民や軍など総勢10,000人の人手と何百隻ものボートを駆り出して、リゾート地の湾岸を覆った藻の駆除を行っています。
「周辺水域の安全確保の為、青島を全ての面で出来る限り支援するように」青島近隣の市に指示するジャン・ダミン山東省知事の言葉として、青島の地元紙“チンタオ・モーニングポスト”はこのように伝えました。
かつてドイツ領の港であった青島は比較的水質がきれいなことから毎年夏になると中国全土からの海水浴客で賑わいますが、藻が繁殖して定期的に青島の沖を覆い尽くしています。
青島市のウェブサイト(www.qingdao.gov.cn)の報告によれば、当局はこれまで沖に浮遊していた8,626トンの藻を除去し、岸に流れ着いた13,665トンを回収しました。
「今回は通常のケースより大分深刻ですね」青島海洋大学で微生物学に携わるHe(ヒー)教授はロイター通信の電話取材にこのように答えました。また同教授は青島周辺の島々を就航するフェリーが数日間の休航を余儀なくされたことを付け加えました。
地元メディアが撮影した写真にはスポンジ状の藻を積み上げている当局関係者や兵士達が写っています。また藻を載せた複数のトラックが地元のビーチに停まっていたという目撃情報もあります。
今回の藻の繁殖を“フータイ”(水から生まれた地衣類)と形容した地元メディアの報告では、中国南部の荒れた気象の影響により季節外れの風と海流が発生し、今回の藻の異常発生を引き起こしたとしています。
「このように多くの不確実な要因をはらんでいる、大規模で長期化した藻の繁殖は深刻なリスクを伴っている。当局は全ての部署のさまざまなレベルにおいて、オリンピックセーリング競技の水質確保が優先する仕事であることを認識すべきだ」ジャン知事はこのように述べました。
中国では沿岸の水域や内陸の湖などで定期的に藻が繁殖し、苦労しています。多くの場合において、それらは化学工場からの排水や農地からの肥料が流れ出すことによって悪化を招いています。
昨年の太湖における大規模な藻の繁殖は、江蘇省無錫市の住民の飲み水が断たれる事態を引き起こしました。
リンク
北京2008:http://en.beijing2008.cn/
リンク ■ソース:ロイター通信
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