UNEPがVANOCとパートナーシップを結ぶ
2007年10月29日――
国連環境計画(UNEP)と2010年バンクーバー冬季五輪組織委員会(VANOC)がこの日、ニューヨークの国連本部にて調印を交わしました。これは、2010年大会における環境パフォーマンスを高め、持続可能な開発や環境保護の重要性に対する市民の意識を促進するものです。
今回の合意により、2010年バンクーバー大会組織委員会は、過去にUNEPとの覚書に調印した各五輪組織委員会の成功例を基にすることを確約しています。中でも2006年のトリノ五輪は、オリンピックにおける環境保護水準を引き上げたことで高く評価されています。
2010年バンクーバー大会では、地元ブリティッシュコロンビア州バンクーバーやウィスラー周辺のコミュニティ、カナダ全体、さらにはそれらを超えた地域においても永続的な遺産を残すことに取り組んでいます。そして開幕前、期間中、閉幕後に至るまで、環境フットプリントを最小限に留めるような大規模なイベントを組織する革新的な方法を提供していきます。
今回の新たな合意の下、UNEPとVANOCが協力して環境教育の開発と実施を行い、2010年のオリンピックに関連する環境機会や環境問題に関する市民の意識啓発を行います。
国連事務次長でもある、アキム・スタイナーUNEP事務局長は次のように述べています。「オリンピックムーブメントを通じて、私達はグリーンな五輪を開催し、地球規模で環境への関心を高めることで、持続可能な開発をさらに推し進めることができます。UNEPはVANOCの目標であるカーボンニュートラルなオリンピックを歓迎し、この重要な取り組みの中で、パートナーとなることを誇りに思います。」
UNEPはVANOCに対し、温室効果ガス排出量、オゾン層にやさしい化学物質、廃棄物管理や『グリーン購入』などの環境問題についてアドバイスすることができます。さらに両組織は協力して国内外の環境目標に向けた活動を喚起していきます。
環境や持続可能性への配慮こそが、オリンピック計画の中心となるべきである、という意識が近年高まりつつあります。そして現在、こういった経緯から、全てのオリンピックが持続可能な遺産となり、環境に対する意識を啓蒙していくことが期待されています。
「UNEPとVANOCが今回の覚書により、ここ数回の大会において見られた、協力関係の素晴らしい精神を継続していけることを非常に喜ばしく思います。」IOCスポーツと環境委員会のパル・シュミット委員長はこのように語りました。「バンクーバー2010は持続可能な開発の分野において大きく前進しつつあり、UNEPとの新たな関係は、紛れもなく、世界中で持続可能な活動をするための新たな機会をもたらすことになるでしょう。」
「オリンピック/パラリンピックは、国内外のいずれにおいても、永続的な恩恵をもたらす、またとない機会となります」と、VANOCのジョン・ファーロングCEOは言います。「今日、UNEPとの協調の精神の下、私達は、持続可能なオリンピックの開催、環境に対する意識の啓発、そして世界各地で環境保護に対するより大きな意欲を呼び起こすという目標の達成に向けて順調に滑り出しました。」
VANOCは今後、『世界環境デー』や『スポーツと環境の世界フォーラム』等、UNEPが主催するいくつかイベントやイニシアチブに参加協力します。今回の覚書により、VANOCはUNEPが主催する世界青年会議に参加することになりました。2007年、VANOCはドイツで行われた『2007年TUNZA国際青年会議』にカナダ北部から先住民族(イヌイット)の青年2名を出席させました。この国際会議は、世界各地から若き環境活動家が集い、環境に関する体験談について話し合うもので、隔年で開催されています。参加した2名は、自分達のコミュニティにおける気候変動に対する取り組みの必要性などの環境課題について語りました。
UNEPとVANOCの合意は、10月25日から27日まで北京で開催されていた『第7回スポーツと環境の国際会議』の数日後に行われました。IOCのジャック・ロゲ会長は今回の会議で、2009年春に行なわれる次回の国際会議をVANOCが主催することを発表しました。
リンク 国連環境計画(UNEP)
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