ソーラーカーが、オーストラリアの北から南へ疾走
2007年10月21日―
太陽光を動力とするソーラーカーの愛好家が世界中から集い、オーストラリア内陸部を時速100キロ近いスピードで駆け抜ける、ワールドソーラーチャレンジがスタートしました。
1987年より隔年で開催され、全走行距離3,000キロ(1,863マイル)を走るこのレースのスタートを見守るため、オーストラリア北部熱帯域の町ダーウィンには大勢の観客が詰め掛け、巨大なマイクロチップを思わせる流線型のアルミホイルのようなソーラーカーを眺めていました。
気温が摂氏50度を超えることもあるオーストラリア内陸部の『レッドセンター』を貫く走行コースのほとんどは直線で、競技ルールは、カスタマイズしたソーラーカーの動力に太陽光以外は使えないことだけです。
「ドライバーは出来るだけ時速90キロから100キロを維持しなくてはなりませんが、実際のところ、ほとんどの車はそれ以上の速度で走行することが可能です」と、レースコーディネーターのクリス・セルウッド氏は言います。「しかし、このレースは単に誰が一番速いのかを競うだけではなく、どちらかといえば燃費とエネルギー管理が焦点となります。」
17ヶ国から参加したレーサー達には、南洋の港町アデレードにうまくゴールインするまでの3、4日間で、砂漠の強風、うだるような暑さ、イライラしたトラック運転手、さらにはカンガルーにまで遭遇する可能性を事前に警告されていました。
このレースの3冠王であるオランダのNuon Solarは大会記録の29時間11分を保持しています。
言うまでもなく、毎日のレースは日照時間内にのみ行われます。40台以上のレース車両の各ドライバーとクルー達は、その日レースを終えた場所で毎晩キャンプをすることになります。
「最初は陽が照っていて蒸し暑いのですが、次第に雲が出てきて、しかし私が考える限り、チェスでいえば、これもあともう一手というところですかね。」セルウッド氏はこう述べました。
今のところ、走行を『一時中断』しているのは、スタート時点から数キロのところでサポート車両と衝突した米・ミシガン大学チームぐらいですが、セルウッド氏によれば、「けが人はおらず、彼らもレースに復帰する見込み」です。
なお、同大会の別部門では、ガソリンと電気で走るハイブリッド車両やエタノール車両もレースを競っています。
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